こんにちは!
ぺよ@ORANGEです🍊
6月2日に金沢の浅野川にて「加賀友禅とうろう流し」が開催されました。
普段、加賀友禅などの染めの技術を学んでいる染色コースの学生は昨年よりとうろう流しのお手伝いをさせて頂いているということで、今年も留学生や美術学科の有志とともに金沢までお出かけしてきました!
「加賀友禅とうろう流し」は今年で第43回を迎える「加賀友禅と川のつながりに感謝し、この業界に携わってこられた先人の霊を慰め今後の加賀友禅の繁栄を願う」ために毎年金沢百万石まつりの前日に行われるイベントです。
他県出身の私はこのイベントを昨年まで知らなかったのですが、皆さんはご存じでしたでしょうか?
会場である浅野川は、昔から加賀友禅を営む職人たちが染め上げた布を川で洗う”友禅流し”に重宝され、今でこそ少なくなったものの運が良ければ現在でも水中をたゆたう美しい色彩を目にすることができるそうです。
まさに、美しい伝統を誇る加賀百万石の地にふさわしい「加賀友禅とうろう流し」。
今回のブログではその様子をお伝えします。
5月某日-
とうろう流しの当日に使用する灯籠(とうろう)に絵柄をつけるため、染色コースの学生と金城大学・金城短大で学ぶ留学生が集合しました。
用意して頂いた灯籠は大中小の三種類。
それぞれ思い思いにイラストや文字を描いていきます✨
真剣な眼差しの学生たち。
実際に川に流すものであるという緊張感と、少し力を加えれば破れてしまいそうな和紙製の灯籠に筆を置く不安定な感覚にヒヤヒヤ
そして私が担当し、なんとか描き上げた灯籠はこちら♪
少しにじんでしまいましたが、涼しげな灯籠に仕上げることができました👌
美術学科の他のコースの学生や、研究生の先輩方にも手伝って頂き、準備は完了!
灯のともった灯籠を見るのが待ち遠しい~!
そして迎えた6月2日。
まずは参加者みんなで記念撮影!
19時に始まるとうろう流しに向けて徒歩で会場を目指します。
少し距離はありますが、金城・とうろう流し隊一行は気合い十分!
ただ一つ心配なのは朝から断続的に降り続ける雨。
止んだと思えば注ぎ始める雨に私たちが不安の色を示していると、目の前にはなんと二本の虹が🌈
な、なんとドラマチックなんでしょう・・・
ここから少しずつ晴れ間も見え始め、一行の士気もさらに高まっていきます!
40分ほど歩いて浅野川に到着
時刻は18:30。
まだ開始には30分ほど時間がありましたが、すでに会場には人だかりが!
さらに上流まで10分ほど歩くと、この日流される約1,200個の灯籠が集まっていました
私たちの灯籠はこの3つ。
どれもかわいらしくとても素敵ですね!
こちらも他の灯籠とともに並べさせていただき、私たちは準備のお手伝いをします。
まずは灯籠に蝋燭を設置する作業。
単純作業ですが、なにしろ灯籠は数が多くとても大変!
太く見える蝋燭は案外脆く、力加減を間違えると折れてしまい、金城生は悪戦苦闘していました⚡
そして蝋燭の取り付けられた灯籠から火が灯されていきます。
淡く光を放つ灯籠が並ぶ光景はまさに圧巻の一言。
私も火をつけるお手伝いをさせて頂きましたが、火のともった瞬間は思わず感嘆の声を上げてしまいました。
19時を迎え、いよいよ灯籠が川に流され始めました。
まだ少し空に明るさは残るものの、オレンジの光がゆったりと川を行く様はとても幻想的。
金城の灯籠も準備万端!
照らされた灯籠の美しさは心を穏やかにしてくれますね。
どんどん流されていく灯籠、ついに私たちの番が回ってきました。
学生自らの手で運ばれた灯籠は静かに私たちの元を離れ、下流へと流れていきました。
外部講師の先生のご厚意で参加させて頂いたとうろう流しは、私たちが社会のなかで様々な方に支えられながら生活していることを改めて実感し、金沢に根付く文化の素晴らしさを確認できるとても良い経験となりました。
この日みた光景を制作活動などで生かしていきたいと思います。
今回は「加賀友禅とうろう流し」の様子をお伝えいたしました。
それでは今日はこのへんで。
ちゃおちゃお〜💙