こんにちは!
ぺよ@ORANGEです🍊
今回は美術学科に巣くう猿について調査してみました!!💡
猿の正体とは一体…!
ここは私たちが過ごす美術棟。
廊下や教室にはデッサン用の石膏像がたくさん設置され、学生は普段彼らに囲まれて生活しています。
彼は染色室前に設置された石膏像👆。
もだえるようなポーズと閉じられた瞳が印象的です。
その足もとに目をやるとそこにはなんと…
!!!🐵 猿 🐵!!!…?
一年間美術学科で生活していましたが今まで全く気づきませんでした!
この猿のような生き物は人物の太ももから臀部付近に存在しています。
正面からは横顔がチラリと見えていますね👀
この生物を発見した友人たちと
「これ猿だよね?!」
「でもあんまり顔がはっきりしてない」
「いや絶対猿だよ!!」
「おケツに住み着く猿」
と大はしゃぎ!
そこへたまたま通りかかった堀先生が興奮する私たちに彫刻の作品名を教えて下さいました。
ケツに住み着いているのは猿なのか否か!!
それでは早速調べてみましょう♪
この彫刻はイタリアの芸術家・ミケランジェロが制作した「奴隷」という作品だそうです。
この「奴隷」は2体で1対の作品で、
たとえるなら神社に置かれた狛犬といったところでしょうか🐕
美術学科に置かれていたのは今にも永遠の眠りにつこうとする「瀕死の奴隷」。
この作品はもともと当時の教皇ユリウス2世が理想の姿を具現化し自らの墓に飾るためミケランジェロに作らせようとした巨大な作品だったようです。
しかし構想を練るうちに規模がどんどん小さくなり2体の奴隷のみが残りました。
そして問題の奴隷の足下にしがみつく生物はやはり猿🐵👏!!
この「猿」というモチーフは「考えもなくうわべだけを真似る」悪徳の象徴。
一見聞こえは悪いですが、芸術は現実の模倣でもあります。
つまり!猿=芸術の暗喩が成り立つのです。
そんな猿が奴隷の足下にいるのはどういうことでしょうか?
ユリウス2世は芸術を手厚く支援していた人物で、そんな教皇が墓に入る=亡くなると芸術は自由を奪われた奴隷に成り下がってしまうという教皇への尊敬の意味が込められているようでした。
※諸説あり
参考:ルーブル美術館 ≪奴隷≫
ただおケツに住み着いているだけだと思っていた猿にはこんな深いテーマがあったとは…!
疑問だったことも解決し、とてもスッキリしました✨
美術学科のカリキュラムでは
西洋美術論・現代美術論・デザイン論
などなど、過去から現在に至るまでの美術を様々な視点から学ぶことができます!
今回のように時代背景や画面に表わされた作品のテーマ、作者の人生や考え方を知ることはきっとあなたに新しい感動を与えてくれるでしょう🌸
みなさんも気に入った作者や作品があったら是非深く考察してみて下さいね♪
いままで見えなかった世界を知るきっかけにあるかもしれません!
今回は美術学科の猿について特集しました!
明日からは待ちに待ったGWですね🌟
お暇があれば美術館に行ってみるのも良いのではないでしょうか?🐾
それでは今日はこのへんで。
ちゃおちゃお~💙